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Author:バカッパ
作家志望30代の書評等日記のようなものです。

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2019/04/27 (Sat) 10:02
『裂』

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花村萬月『裂』を読みました。

前々から読みたいと思っていた作品で、文庫になったら買おうと思ってましたが、また図書館で見つけたんでようやく読みました。萬月作品はちょこちょこ読んでいますが、久しぶりに読んだらやはり面白かったです。

主人公は東大卒の若手女性編集者・御名子で、小説家志望の安良川王爾が書いた『裂』という作品を読むところから始まります。この『裂』の登場人物には御名子の名前が使われ、穢されていたのだった。ここから御名子に王爾への嫌悪感やある種の興味のような感情が入り混じり、物語が展開していきます。

花村萬月らしい、性と薬と暴力が絡み合った作品で、そこに小説論があちこちに散りばめられていて、興味深かったです。萬月本人も出て来て、新人賞の選評について語ったり、小説論について語ったりするのは面白かった。「現実の方が突拍子もない事が起こり得るのに、それを虚構で描くと否定される」っていうのは、「なるほど」と思いました。

ちなみに「山田風太郎なんて五・七・五で文章ができあがってる。読者は気付きもしないですけれどね」なんてセリフもあって、私も気付いていなくて、やはりプロは違うなあと実感。

ちょっとラストが「こんなもんか」という感じはしましたが、十分に楽しめる一作でした。そして、自分がアマチュアだと、改めて思い知らされました。



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