FC2ブログ

プロフィール

バカッパ

Author:バカッパ
作家志望30代の書評等日記のようなものです。

自作の小説については、「小説家になろう」サイトに掲載されておりますので、興味があれば是非!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

2017/03/20 (Mon) 17:05
『谷崎潤一郎犯罪小説集』

hannzaisyousetusyuu_convert_20170320170234.jpg


徐々に読んだ本の整理も。

今年一冊目は『谷崎潤一郎犯罪小説集』を読みました。元々、山田風太郎以前は谷崎作品も好きで、主たる作品は読んでましたが、改めて本書に収録された短編・中編を読むと、その凄さを思い知らされました。また、谷崎が推理小説にも大きな影響を与えていたという説がありますが、まさにそれが窺える4編でした。

では各作品の感想を。

『柳湯の事件』
少し精神異常の青年が殺人を犯したと独白する。目に見えている物すら倒錯している感が上手く描かれている。また文中、青年がぬるぬるしたものへの執着を語るのだが、そこが秀逸だった。

『途上』
探偵が調べる相手に直接接触し、情報を引き出そうとする。探偵のキャラが、いやらしい感じで探りを入れるのが上手い。また、推理小説でも見受けられる「偶然を装った殺人」の走りじゃないかと思われる作品だった。

『私』
「私」の描き方が素晴らしい。自問自答のような描写が多いがそれが上手いし、自己肯定的な詭弁を好き勝手に言うあたり、非常にキャラが立っている。また、暗闇の中での告白場面があるのだが、こういうのをちゃんと描けるのは素晴らしい。

『白昼鬼語』
「これから殺人が起こるから見に行こう」と友人に言われて話が始まるのだが、興味を引くと思う。言われた側の心理も面白い。また、本作は私が昔に書いた作品と同じような観点があり、既に100年近く前に同じような考えで小説が書かれていたかと思うと脱帽である。しかも当然こっちの方が出来がいい(笑)。いかにたくさん読む必要があるか、改めて思い知らされた。




スポンサーサイト

<< 異動・卒業 | ホーム | 雑感 >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP