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バカッパ

Author:バカッパ
作家志望40代の書評等日記のようなものです。

自作の小説については、「小説家になろう」サイトに掲載されておりますので、興味があれば是非!

作家としては山田風太郎先生を敬愛しています。その他、マンガ(古くは藤子不二雄・石森章太郎、キン肉マン、最近のモノまで)、ゲーム(ドラクエ・逆転裁判など)、プロレス(主にNOAHを応援しています)、特撮(ウルトラマン・仮面ライダー)などが好きです。

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2020/12/31 (Thu) 21:47
『笑う肉仮面』

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今年も終わりますねえ。

2020年最後に読んだのは山田風太郎『笑う肉仮面』です。もう1冊読んでいますが、年内には読み終わりませんでした。

本作、風太郎先生の少年向け作品を集めたもので、若干とっつきにくさはありましたが、読み始めるとやはりどれも面白い作品でした(若干、犯人が読めたりはありましたが……)。

では、各作品の感想を。
『水葬館の魔術』
洋館トリックものの一作。少年向けの割には、少女が殺されてしまう辺り、結構残酷な作品に感じました。

『姿なき蠟人』
江戸川乱歩でも本作に似たような話がありましたが、昭和の探偵小説は奇形の身体を使ったトリックが結構ありますね。時代を感じます。

『秘宝の墓場』
海賊に襲われた島を知恵で救う少年達。少年向けの作品として胸のすく一作。

『魔船の冒険』
少年が船で一人で難破船へ向かったり、大だこと闘ったり、冒険小説的で新鮮でした。

『なぞの占い師』
占い師が暗示を掛けて、次々と占いが当たったように見せ掛け、最終的には研究書類を盗ませようとする。『太陽黒点』でもありましたが、人間暗示に掛かると無意識的に行動させられる事は確かにあると思います。

『摩天楼の少年探偵』
『なぞの占い師』の続編的作品。クモ関係のトリックは江戸川乱歩の少年探偵小説にも通じるものがあります。

『魔の短剣』
瞳孔を開く目薬が偶然的な殺人を生む。結果的に虐げられていた曲芸師一座の姉妹が殺人者となったが、真相を知らぬまま、主人公の家に引き取られる。こういう描き方はさすが。

『魔人平家ガ二』
珍しく怪奇モノとも言える作品。平家の時代から生きている魔人というアイデアが奇抜で凄い。

『青雲寮の秘密』
『天国荘奇譚』の焼き直し的一作。若干、無理に少年向けに書いたような感もありました。

『黄金明王のひみつ』
殺人トリックなど、見どころはありますが、いかんせん犯人はすぐわかってしまうあたりが残念。少年向けという意味では致し方ないか……

『冬眠人間(中学時代二年生版)』
人間を冬眠させる研究を成功させた父が姿を消す。ペストの鼠が出現した事で町は封鎖されるが、そこで展開されたのは冬眠研究を止める策謀だった。人間が冬眠するという事を上手く捉え、作品として料理していて上手い。

『暗黒迷宮党』
過去に後ろ暗い事がある者を脅して悪事を働かせる暗黒迷宮党。父がそれに巻き込まれた勇吉は、そのボス達にさらわれ苦難に陥るが、党に敵対するXという男の助けで何とか乗り切る。これもXの正体がちょっとわかりやすいですが、それでも面白かったです。

『なぞの黒かげ』
父の研究を狙う黒かげの怪人。これも正体はわりとわかりやすいですが、研究書類争奪戦の攻防はさすが風太郎先生という出来。

『冬眠人間(少年クラブ版)』
上述の作品と同タイトルだが、別物。冬眠研究を狙う悪人との戦いが描かれ、阿寒湖まで行くスリリングな展開。『なぞの黒かげ』同様、見事な活劇描写です。

『笑う肉仮面』
表題作。こちらも探偵小説というよりは活劇。陰謀に巻き込まれ、常に笑う顔に替えられた名家の跡取り少年。病床の父親に笑顔を咎められ、島流しに遭うが、手品師・宇宙斎に救われ、逞しく育つ。期せずして生まれ故郷に芸を見せに行き、トラブルに巻き込まれるが、最後は悪事を暴き、幸せな結末を迎える快作。

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2020/12/01 (Tue) 21:05
『証言 ノムさんの人間学』

nomusannnoninnhenngaku.jpg

最近ノムさん本ばかりですが、『証言 ノムさんの人間学』を読みました。

本書も生前に関わりのあった人による証言録で、古田・飯田・土橋・田畑・鉄平・遠山・赤星・谷繁さんあたりは初見で新鮮でした。どの方も少なからず影響を受けていて、彼らの今の人生にまで活きている事にノムさんの偉大さを感じます。

こういった「人が人をどんな風に評するか」という内容は興味深く、つい何冊も読んでしまいますね。特に野村監督が好きだったんで、皆がどんな風に感じていたのか、この手の本を読むと凄く伝わって来ますね。


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