
ようやく今年1冊目ですが、東野圭吾の『片想い』を読みました。
最近ドラマになっているらしく、文庫本のところにあったものを面白そうだなと手に取った一冊ですが、本当に面白かった。謎の作り方や展開の妙など、さすがだなぁと感心させられました。若干のご都合主義的展開もなくはないですが、基本的に違和感は感じませんでした。何気ない話が後で大事になってたり、上手いです。
内容はアメフト部の同級生がとある事件に巻き込まれ、QBだった主人公がその謎を追うというもの。性同一性障害やジェンダーが絡んで来る事件なんですが、これを2004年の時点で書いていた事に驚かされます。先見の明がありますね。
登場人物の動きを当時のアメフトのポジションに当てはめるのもユニークでした。
そして、最後、物悲しくも余韻を残して終わるのもいい。他の長編も読んでみたくなりました。