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Author:バカッパ
作家志望30代の書評等日記のようなものです。

自作の小説については、「小説家になろう」サイトに掲載されておりますので、興味があれば是非!

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2015/12/31 (Thu) 21:57
年越し

今年も終わりますね。

何だかいそがしさにかまけて、執筆もさっぱりで振るわない一年でした。四十にして惑わずなんて言いますが、戸惑いっぱなしで……

来年は少しふんどしを締め直して掛かりたいです。

では、良いお年を。

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2015/12/31 (Thu) 17:06
『プロレスで<自由>になる方法』

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鈴木みのる『プロレスで<自由>になる方法』を読みました。

今、プロレス業界って、イケメンが増えたりでまた少し盛り上がってるんですが、その中でフリーとしてトップクラスの活躍をしている鈴木みのる選手のインタビュー記事の再録本です。

私は子供の頃からプロレス好きで、さすがに最近は生では観てませんが、まだ興味は持ってます。鈴木選手はそんな中、破天荒な発言や行動で客を盛り上げる術を知っている名選手の一人と言えるでしょう。

そんな彼も元は格闘技系のレスラーで、今のようにあちこちのリングで活躍するまでには苦労していたようです。本書には、その辺の回顧やノウハウが詰まっていて、非常に面白かったです。そして、何より今は純粋にプロレスを楽しんでいるのが読み取れて、好感が持てます(ちなみにリング上では悪態吐いたりで悪感情を煽るのが上手いです)。

本人も言ってますが、プロレス以外にも応用できるんじゃないかな。

なかなか良い一冊でした。

2015/12/25 (Fri) 20:04
『身の上話』

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佐藤正午『身の上話』を読みました。

かなり前に買った小説なんですが、なかなか読まぬままずるずると保持してました。先日、東京に出張した際にやっと読めた次第。知りませんでしたが、NHKでドラマ化までされてたんですね。

内容としては、駆け落ち的に東京へ逃げてきた女が、行きがけに買っていた宝くじで2億円当選しており、それを巡って前の恋人や居候している後輩やその彼女、元同僚などが絡んで、翻弄されるというものです。

面白いのが、視点が彼女の夫の語りによるものということです。最後にはこの夫の秘密も明かされ、終結へ向かうのですが、若干、この夫の部分が唐突な感も否めませんでした。ただ、途中、妻について語る、夫の主観も入っているので、読み返してみると「なるほどなあ」という面もあるのかも知れません。

物語的には、2億円当選がそれほどクローズアップされる訳でもなく(当時、ここがどういう風に表現されているかが気になって買ったので)、もう少し味付けが合っても良いような気がします。ただ、上記のとおり、面白い視点であり、人間観察には長けた作品だなぁと感心させられました。

2015/12/24 (Thu) 05:54
『秀吉はいつ知ったか』

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山田風太郎先生のエッセイを集録した『秀吉はいつ知ったか』を読みました。

先生の住んでいた辺り(練馬区の大泉や聖蹟桜ヶ丘)に関する話や、国家や政治論、歴史上の人物に関する考察など、様々なテーマのエッセイが入っていますが、小説同様、奇想天外な発想が垣間見えます。

特に歴史の辺りは、小説のアイデアや裏側なんかも窺えて、非常に興味深いものでした。「日本の歴史や日本人の運命に最大の影響を与えた人物はヒトラーだ」なんていうのは(要は彼がいたからこそ、第二次世界大戦が勃発した、それ故にその後の運命も決したという意味ですが)、飛躍的ですが凄く斬新な考えだと思います。忠臣蔵を裏側から観た考察(仇討に加わらなかった家臣論)なども実に面白いです。



2015/12/23 (Wed) 14:42
『81歳いまだまんが道を…』

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藤子不二雄A先生の『81歳いまだまんが道を・・・』を読みました。

先生の漫画人生(いや、人生そのものか)を振り返ったエッセイ的な本ですが、自伝的漫画『まんが道』を読んでいた者としては非常に興味深かったです。『まんが道』には描かれていなかったような事も書かれていて、奥さんの事とか、トキワ荘後の話とか、わかって良かったです。

TV『ギミア・ぶれいく』での『笑ゥせぇるすまん』のヒットや、映画『少年時代』の制作、芸能人との交流など、最近の話も『まんが道』で読めればなあと、ファンとしては思う次第。

80歳を過ぎて、病気も幾つかされたそうですが、健康でいつまでも『まんが道』を歩んで欲しいなあ。

2015/12/23 (Wed) 12:09
『夜よりほかに聴くものもなし』

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山田風太郎先生のミステリー傑作選『夜よりほかに聴くものもなし』を読みました。

風太郎先生のミステリー作品の中でも「サスペンス篇」と銘打って出されているものですが、各作品の感想等を。

『鬼さんこちら』
警察が妻殺しの犯人を半ば偶然に追い込んでいく話。死体検分を何度もさせられたらそりゃ参りますな。半分、ギャグみたいな感じです。

『目撃者』
純真な子供が事件の目撃者になったが故に、無実の者が追い込まれる話。冤罪的でかわいそうな感もあるが、こんな事もあるのかな~と思わせられる。

『あし音』
新聞報道に追い込まれる殺人者。これまた善良な男(読み進めていくとそうでもないのだが)が悲惨な目に遭う話で、少し救いがない感じがする。風太郎先生に何か思う所があったのだろうか。

『とんずら』
戦後間もない頃、売春婦に金をだまし取られた男が再度騙される。ラストのアイデアはありそうでなかなかないかも。

『飛ばない風船』
恋人を殺害しようとする男の心理を描いた珍作。完全犯罪のように見せかけて、お間抜けな形で捕まるところが笑えます。

『知らない顔』
凶悪犯人と同じ人相をしていると言われた男の悲喜劇。変身願望で犯人になり切ったりする辺りは面白い。そして実際に犯人が絡んでいたというラストもまた上手い。

『不死鳥』
不気味な老教授を誰が殺したか、というのを幾つかの視点で描いた作品。「女は怖い」というのが上手く描かれています。

『ノイローゼ』
これも誰が妻の元夫を殺したのか、というのを回想や述懐で描いた作品。他の作品もそうだが、「殺してやる」と思ったけど、実は思いとどまった、みたいな展開から、別の犯人が出てくる。

『動機』
重役の娘と結婚した男が、誰にも気づかれずに動機を膨らませ、妻を殺害する。が、同じような動機を持った先人がいて……。

『吹雪心中』
ふとしたことで不倫関係に陥った男女が吹雪で帰れなくなる話。最初、再燃した恋のような描き方をしておきながら、吹雪が続いたため、戻れない焦りや空腹から人間のあさましい本性が浮き出てくるのは秀逸です。

『環』
色々な人間の利害関係が絡み、子供が事故に遭ったり、ホステスが殺害される。発端は実に下らない事だったりするのが何とも言えない。

『寝台物語』
昔の貴賤が逆転し、憧れていた主人の娘を手に入れんとする弁護士。そこへ「ホウ…ホウ…ホウ…」と鳴くような音を立てる鶯の寝台が絡む。ちよっとホラーに近い、幻想的な作品です。

『夜よりほかに聴くものもなし』
表題作。定年間近の老刑事が、やるせない事件の犯人を捕まえる連作短編。犯人に同情しつつも、やはり刑事としての勤めを果たす主人公は哀愁漂う感じがします。また、それぞれの事件は社会への批判めいた感もあり、それを刑事小説に落とし込んでる上手さを感じます。




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